く〜や〜し〜いッ!!
2008年2月4日 スポーツ 負けました。惨敗といっても過言ではない。
こんな結末は、予想すらしていませんでした。
今日は、スーパーボール。NFL最大のイベントの日でした。
昨年はどうしても仕事を休めずに涙を呑みましたが、今年はちゃんと休みを確保して、生中継を見ておりました。
ここのプロフィールを見ていただければ判ると思いますが、わたしはペイトリオッツのファンでして、今年は特に、パーフェクト・シーズンと云う伝説まで加わる、そう信じていました…
今年の対戦は、ペイトリオッツ対ジャイアンツ。
ペイトリオッツについては、ご存知の方にはもう何も云うことが無いくらい。「王朝」とまで言われる、現在最強のチーム。華麗な天才トム・ブレイディの存在は、既に勝利を確信させます。
対するジャイアンツは、正直、ダークホース的な存在でした。現役最高QBであるコルツのペイトン・マニング、昨年のスーパーボールMVPを兄に持つ、未完の才能イーライ・マニングがQBを勤める、程度しか関心が無かったのです。確かにディフェンスチームは強力だとは知っていましたが、いやはや…
第1クォーターは、ジャイアンツの先攻。そして、ここから、ジャイアンツのコーディネーターの凄みを感じました。確実に時間を使うプレイで、しかも確実に1stダウンを更新し続け、1クォーター15分しかない内、約10分かけて最初の攻撃権をフィールドゴールに結び付けます。
第2クォーター開始直後には、ペイトリオッツのTDにより逆転しますが、ここから、ペイトリオッツ、寧ろブレイディにとっての悪夢が始まりました。
とにかく、ジャイアンツのディフェンスラインが、並外れて強い。ペイトリオッツのオフェンスラインを、まるで紙のように切り裂いてQBに迫り、プレッシャーをかけ、サックする。
第2、第3クォーターのブレイディは、「華麗な天才」も見る影も無いくらい、何もできない酷い状態でした。
正直、これだけ無力感漂うブレイディを見たのは初めてでした。
特に前半は、ボール支配率、獲得ヤード数はジャイアンツがペイトリオッツの倍、スコアだけ7-3でペイトリオッツが勝っているのが不思議なぐらいでした。
そして第4クオーター、試合が動きます。早い時間にジャイアンツがTDで逆転。そして、ペイトリオッツの反撃。早く、短いパスを繋いで確実に攻めて行き、残り時間約2分半の所でTDパスを決めて再逆転。この時、テレビを見ながら、確かにわたしは勝利を確信したんですよ…
続くジャイアンツの攻撃。最後の最後で、ずっとぎりぎりのところで守ってきたペイトリオッツのディフェンスが酷いミスを犯します。すぐにパスを投げられなかったジャイアンツのQB、イーライに全く迫れず、逃げ回られ、結局、32ヤードを獲得されるロングパス、とんでもないビッグプレイを許してしまいます。
これによって、10ヤードづつの1stダウン更新であれば、時間内には届かなかったであろうゴールまで届かせてしまいました。
残り30数秒での再逆転TDパスが、イーライから投げられ、ゲームが決まりました。
一応、残り時間はあったので、ペイトリオッツもギャンブルはして見ますが、今までいちども決まらなかったビッグプレイが、こんな土壇場で決まる訳も無く。
17-14で、ジャイアンツが、今年のNFL王者に輝きました。
MVPは、残り2分半からの逆転ドライヴを決めたQBのイーライ・マニング。昨年の兄に続き、兄弟でのMVPに。
…個人的には、ディフェンスラインのジャスティン・タックかストレイハンだと思うんだけどなぁー。こいつらのサック連発の所為で、ブレイディはその天才の片鱗程度しか発揮できずに、つまりペイトリオッツの攻撃力の殆どを削いだのだから。
しかし、ジャイアンツのディフェンスラインは恐ろしいものがある。相手オフェンスラインよりも少人数なのに、確実に相手QBを潰し、仕事をさせない。
そしてそこに、このプレイオフで急覚醒したマニングの攻撃が加わったので、来期以降は、このチーム構成のままならば、間違いなく強豪チームになるだろう。
そして、史上最強チームだと信じて疑わなかったペイトリオッツの、予想外の脆さに、愕然とした。
この数シーズン、絶対的なエースであるブレイディに合わせてチーム作りがされていたのだろうが、オフェンスラインは、人数が少ない筈のジャイアンツのディフェンスラインを止められなかった。そして、トム・ブレイディひとりが自由なプレイを許されなかっただけで、ペイトリオッツは総ての攻撃オプションを潰されてしまった。
そして、ディフェンスラインの方はといえば、逆転につながる32ヤードパスのビッグプレイを許した第4クォーターのみならず、その前にも、最初のTDにつながる45ヤードパスのビッグプレイを許している。
オフェンス、ディフェンス共にジャイアンツよりも弱く、勝っているのは力を発揮できなかったQBのみではないか、と云う状態だったのだ。
全米No.1の視聴率を誇るプログラムで、全米中に、ペイトリオッツの攻略法を示されてしまった。勿論、ペイトリオッツはオフェンスラインの強化を図るだろうし、今年のジャイアンツ程破壊力抜群のディフェンスラインは、そう簡単には他のチームに築けないだろう。しかし、来期以降、「王朝」とまで呼ばれた強さをペイトリオッツが誇れるかは、疑問だ。
こんな結末は、予想すらしていませんでした。
今日は、スーパーボール。NFL最大のイベントの日でした。
昨年はどうしても仕事を休めずに涙を呑みましたが、今年はちゃんと休みを確保して、生中継を見ておりました。
ここのプロフィールを見ていただければ判ると思いますが、わたしはペイトリオッツのファンでして、今年は特に、パーフェクト・シーズンと云う伝説まで加わる、そう信じていました…
今年の対戦は、ペイトリオッツ対ジャイアンツ。
ペイトリオッツについては、ご存知の方にはもう何も云うことが無いくらい。「王朝」とまで言われる、現在最強のチーム。華麗な天才トム・ブレイディの存在は、既に勝利を確信させます。
対するジャイアンツは、正直、ダークホース的な存在でした。現役最高QBであるコルツのペイトン・マニング、昨年のスーパーボールMVPを兄に持つ、未完の才能イーライ・マニングがQBを勤める、程度しか関心が無かったのです。確かにディフェンスチームは強力だとは知っていましたが、いやはや…
第1クォーターは、ジャイアンツの先攻。そして、ここから、ジャイアンツのコーディネーターの凄みを感じました。確実に時間を使うプレイで、しかも確実に1stダウンを更新し続け、1クォーター15分しかない内、約10分かけて最初の攻撃権をフィールドゴールに結び付けます。
第2クォーター開始直後には、ペイトリオッツのTDにより逆転しますが、ここから、ペイトリオッツ、寧ろブレイディにとっての悪夢が始まりました。
とにかく、ジャイアンツのディフェンスラインが、並外れて強い。ペイトリオッツのオフェンスラインを、まるで紙のように切り裂いてQBに迫り、プレッシャーをかけ、サックする。
第2、第3クォーターのブレイディは、「華麗な天才」も見る影も無いくらい、何もできない酷い状態でした。
正直、これだけ無力感漂うブレイディを見たのは初めてでした。
特に前半は、ボール支配率、獲得ヤード数はジャイアンツがペイトリオッツの倍、スコアだけ7-3でペイトリオッツが勝っているのが不思議なぐらいでした。
そして第4クオーター、試合が動きます。早い時間にジャイアンツがTDで逆転。そして、ペイトリオッツの反撃。早く、短いパスを繋いで確実に攻めて行き、残り時間約2分半の所でTDパスを決めて再逆転。この時、テレビを見ながら、確かにわたしは勝利を確信したんですよ…
続くジャイアンツの攻撃。最後の最後で、ずっとぎりぎりのところで守ってきたペイトリオッツのディフェンスが酷いミスを犯します。すぐにパスを投げられなかったジャイアンツのQB、イーライに全く迫れず、逃げ回られ、結局、32ヤードを獲得されるロングパス、とんでもないビッグプレイを許してしまいます。
これによって、10ヤードづつの1stダウン更新であれば、時間内には届かなかったであろうゴールまで届かせてしまいました。
残り30数秒での再逆転TDパスが、イーライから投げられ、ゲームが決まりました。
一応、残り時間はあったので、ペイトリオッツもギャンブルはして見ますが、今までいちども決まらなかったビッグプレイが、こんな土壇場で決まる訳も無く。
17-14で、ジャイアンツが、今年のNFL王者に輝きました。
MVPは、残り2分半からの逆転ドライヴを決めたQBのイーライ・マニング。昨年の兄に続き、兄弟でのMVPに。
…個人的には、ディフェンスラインのジャスティン・タックかストレイハンだと思うんだけどなぁー。こいつらのサック連発の所為で、ブレイディはその天才の片鱗程度しか発揮できずに、つまりペイトリオッツの攻撃力の殆どを削いだのだから。
しかし、ジャイアンツのディフェンスラインは恐ろしいものがある。相手オフェンスラインよりも少人数なのに、確実に相手QBを潰し、仕事をさせない。
そしてそこに、このプレイオフで急覚醒したマニングの攻撃が加わったので、来期以降は、このチーム構成のままならば、間違いなく強豪チームになるだろう。
そして、史上最強チームだと信じて疑わなかったペイトリオッツの、予想外の脆さに、愕然とした。
この数シーズン、絶対的なエースであるブレイディに合わせてチーム作りがされていたのだろうが、オフェンスラインは、人数が少ない筈のジャイアンツのディフェンスラインを止められなかった。そして、トム・ブレイディひとりが自由なプレイを許されなかっただけで、ペイトリオッツは総ての攻撃オプションを潰されてしまった。
そして、ディフェンスラインの方はといえば、逆転につながる32ヤードパスのビッグプレイを許した第4クォーターのみならず、その前にも、最初のTDにつながる45ヤードパスのビッグプレイを許している。
オフェンス、ディフェンス共にジャイアンツよりも弱く、勝っているのは力を発揮できなかったQBのみではないか、と云う状態だったのだ。
全米No.1の視聴率を誇るプログラムで、全米中に、ペイトリオッツの攻略法を示されてしまった。勿論、ペイトリオッツはオフェンスラインの強化を図るだろうし、今年のジャイアンツ程破壊力抜群のディフェンスラインは、そう簡単には他のチームに築けないだろう。しかし、来期以降、「王朝」とまで呼ばれた強さをペイトリオッツが誇れるかは、疑問だ。
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