東海道ヴィンテージ、名古屋ステージの決勝は、「ハルク・フラッシュ」のタチキと、「コントロール・スレヴァリー」のオノとの対決となった。
前回東京ステージの優勝者であるオノ、「デッキを60枚にシェイプできなかったんですよ」と言いながらも数々の瞬殺劇を演じてきたタチキとの、最後の勝負が始まった。

 第1ゲーム
 まず、オノが「Tinker」から「Darksteel Colossus」を戦線に繰り出す。そして、まずは一回攻撃。たったこれだけのことで、タチキは後がない。次のターン、このデカブツが自分に向かって倒れこんでくれば、このゲームは終わってしまう。
しかし、痛恨ではあるが致命傷ではない一撃を受けた返し、タチキが放ったスペルこそ、コロンバスを、そしてレガシーを支配した「Flash」だった。強烈な閃光が瞬いた後、「Protean Hulk」を経由して場に現れたのは、4体の「Virulent Sliver」と1体の「Heart Sliver」と云う致命的なスリヴァー軍団だ。
オノはなんとか手札にあった「Chain of Vapor」で「Heart Sliver」をバウンスし、即死は回避するものの、代償として「Darksteel Colossus」も手札に帰ってきてしまう。
オノは、自分のターンに「Goblin Welder」を1体召喚するのがやっと。「Virulent Sliver」のうち1体をブロックすることで1ターンは生き延びたが、次のターンにはそのまま毒殺されることになった。

 Tachiki 1-0 Ono

 第2ゲーム
 後攻のタチキの1マリガンからゲームはスタートする。対するオノは、先攻1ターン目に「Ancestral Recall」を自らに撃ち、手札の充実を図るが、そのまま場の展開はせずに1枚手札をディスカードしてターンを渡す。
タチキのファーストアクションは「Duress」で、これがオノから「Force of Will」を1枚奪い去るという大仕事を果たす。
タチキの第2ターン、「Summoner’s Pact」から「Elvish Spirit Guide」を調達する。勿論、次のアップキープに、契約を果たす為のマナは足りない。早くも勝負に出たのだ。次のターンなど無い、と。
そしてそのまま「Elvish Spirit Guide」をマナに変換して「Flash」プレイ。オノも「Force of Will」で迎え撃つが、予定調和的にタチキも「Force of Will」で応戦し、強烈な閃光が放たれる。この致命的な輝きは、タチキの場に第1ゲームと同じスリヴァーセット、4体の「Virulent Sliver」と1体の「Heart Sliver」を現れさせ、そのまま勝利をも運んできたのだった。

 Tachiki 2-0 Ono

 かくも素早く、そして強烈な勝利は、コロンバスを、そしてサン・ディエゴを思い出させる。
少なくとも、ヴィンテージと云うレギュレーションに、新たな無視できないアーキタイプが 現れたことは、間違いない。

 おめでとう、タチキ。年末の沼津での年間王者決定戦でも、頑張って欲しい。

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