FNM

2004年9月10日 ゲーム
 ねこやん様、リンクありがとうございます。

 今日は金曜日です。ということで、FNMの日です。
 お仕事を早番で終えた私は、いつものように馴染みのおもちゃ屋さんに向かいました。

 いつもの常連高校生さん達が少なく、と云うより殆ど参加できなかったようで、10人という近頃にしてはこじんまりとした規模の大会となりました。スイス3回戦です。
今日の私のデックは、戦略論の証明の続き。赤緑ゴブリンです。GP前にここの日記に書いたとおりのレシピで臨みました。

 1回戦・? ○○
 ジュニアの子が相手。相手の場に島と森しか並ばないうちに2ゲームとも殴りきっておしまい。相手のデックが判らず、ゲーム後にアドバイスもあげられなかったことが多少残念。

 2回戦・青白コントロール、G−REN君 ○×○
 1ゲーム目は相手ダブルマリガンの憂き目に。でも流石に巧いプレイングで簡単には勝たせてもらえない。とはいえ、ねぇ。2ゲーム目は、判断ミスが痛手となる。《翼の破片/Wing Shards(SCG)》警戒プレイをしたら、《正義の命令/Decree of Justice(SCG)》だったと云う読み違いが最後まで影響しました。と云うか、流石にデック相性はいい筈なのに、彼のレベルを相手にすると1ミスは命取りです。3ゲーム目は、トップデック込みで自分のベストプレイでした。序盤から手札を最大効率で使って圧倒、相手を1ライフまで追い詰めたところで《賛美されし天使/Exalted Angel(ONS)》光臨するも、返しのトップデック《マグマの噴流/Magma Jet(5DN)》と云う結末。彼はもう1枚天使を手札に握っていて、これを引いてなければ負け確定というゲームでした。このゲームを決めた1手は、相手の《神の怒り/Wrath of God(8ED)》に対応してゴブリンを赤マナに変換しての《マグマの噴流/Magma Jet(5DN)》。ここでライブラリトップを《つつき這い虫/Clickslither(LGN)》、《スカークの探鉱者/Skirk Prospector(ONS)》と云う順番にセットしたこと。これもある意味トップデック。

 3回戦・DS抹消 ××
 確か、先週白コン対親和でいぢめてしまったジュニアの子。ただ、DS抹消対ゴブリンではいぢめ返しです。2ゲームとも、《静電気の稲妻/Electrostatic Bolt(MRD)》《紅蓮地獄/Pyroclasm(8ED)》と飛んできて抹消でゲームセット。ビミョーに2ゲームとも事故気味だったのは言い訳。1ゲーム目は引いた生物よりも土地のほうが多かった。2ゲーム目は土地の引きも芳しくなく、何よりもプレイングで抵抗して時間を稼いだのに《帰化/Naturalize(8ED)》を引けなかったデス。

 ということで、結果は何とか2位でした。振り返れば、1枚も《ゴブリンの名手/Goblin Sharpshooter(ONS)》を引いていないことに気付いたり。或いは、《帰化/Naturalize(8ED)》を引けなかったのはドロー能力を軽視したサイドボーディングのミスだったり。
でも、2回戦目は非常に楽しかったです。多分、負けていてもとても楽しかったと感じられる程、MTGにおける戦略、戦術の殆どが凝縮されたいいゲームを展開できたと思っています。個人的には、GPのフィーチャー席でも恥ずかしくない戦いだったと想うよ。

 で、戦略論の証明としては、やはり正解だったかなと。DS抹消は嫌な相手ですけれど、今ならそう何回もマッチアップされることは無いと想われますし。過日の日記に書いたように、天敵クラスのデックは少数派、殆ど無いと想いますので。

 明後日のねこを愛でる会には、顔は出すつもりですけれど、参加は微妙な状況。できれば、参加したいけれどね。
 名古屋・新栄にある「ドン・ジュアン」と云う馴染みのお店で、宴会をしてきました。
主催は、9月20日に結婚する友人カップル。新郎、新婦ともに友人であるので、めでたさ2倍と云うところです。
で、結婚式も差し迫ったこの時期に宴会と云うのは当然口実で、二次会の打ち合わせが主目的であったりします。実は私、7月上旬には彼等から二次会の司会を頼まれていながら、今まで何も確認もせず、決定もしていなかったと云う素晴らしい状態を維持していたのですね。
まぁ、お祭り騒ぎの企画は得意分野だし、結婚式の二次会の経験もあったのでなんとかなるとは思っていたのですが。

 で、お仕事時間中にパソコン触って仕事のふりをしながら、思いつく限りの確認、検討が必要な事項と、進行の私案、タイムテーブルを1枚のプリントに纏めて用意をして、宴会に望みました。まぁ、以前他の友人の結婚式二次会(3〜40人規模)を成功させたほぼそのままの形で私案を持ち込んだのですが。特に反対意見も出されず、と云うよりも本人達含めた身内のイベントチームの飲み込みとチームワークのよさで、あっさりとほぼ原案通りで計画が確認され、多少の準備を以って当日を待つことになりました。

 こういった慶びの席が自分のことのように嬉しい私は、心からのお祝いの気持ちで、当日の二次会で新郎新婦をおもちゃに仕立て上げて出席者に提供します。非常に楽しみです。

 因みに、司会1の私の衣装はアオザイ、いっしょに司会を勤める友人の衣装はチャイナドレス確定です。

I understand

2004年9月7日 ゲーム
 Cloud様、リンクありがとうございます。

 えっと、皆様、すみませんごめんなさい。
私、WaterForestは嘘吐きでした。ここにお詫びと訂正をします。

 って、9月2日の解答のことなんですけれど。
自分の日記の中で、正解に到る非常に重要なポイントを挙げておいて、その上で見事に勘違いで答えをミスる。レベル1ジャッジになって真っ先に、赤っ恥を晒すことになってしまいました。
 詳細は、9月2日の日記を読んでね。
その上で、今日は正解編です。

 さて、ポイントとは、他でもない「間違っても、誘発能力を解決するべき苦役者を生け贄にしてはいけません。誘発能力のチェック時にその該当する苦役者が場に存在しないと、その他の苦役者は場に戻れません。」という文章。
先輩ジャッジ方、特にヒントを下さった糸様などは「なんでそこまで理解しておいて間違えるかな」と謎に思われたことと想います。
 さて、V3、2号、1号の順にスタックに乗っけることは、解説したとおりです。その上で、1号の解決に更にスタックして、荒廃者の能力で2号をサクってみましょう。カウンターをひとつ乗っけて、相手に1ライフルーズをお願いします。で、解決。苦役者が場に戻ってきます。で、大切なのはここ。戻ってきた苦役者は、既に2号ではありません。これは既に新しい苦役者、言うなればライダーマンです。故に、次の2号の誘発能力の解決時には2号が場に居ませんので、何も戻りません。戻せません。で、更に次。V3の能力の解決にスタックして1号とライダーマンをサクります。カウンターを2つ乗っけて、2ライフルーズをお願いします。勿論、戻ってくる苦役者は既に新しい者、苦役者Xと苦役者アマゾンであることは云うまでもないことですね。合計3つのカウンターと、3ライフルーズです。ここでスタックが空になって終了と云うわけです。
これはどういう順番でやっても、最大3にしかなりません。例えば、1号にスタックしてV3をサクって1ライフルーズさせる。で、V3がライダーマンになって戻ってくる。で、2号にスタックして1号とライダーマンをサクる。2ライフルーズで、Xとアマゾンになって戻ってくる。V3は既に場に居ないので、他をサクると戻ってこなくてさあ大変。
と云うわけで、正解は3点でした。

 これを書くために微妙に記憶が頼りなくて、仮面ライダーのV3の後を調べ直したことは公然の秘密です。

 私は、今でもルール関係でちょっとした勘違いをしていることが、時々あります。で、間違ったことを言うこともありますので、WaterForestが言ったことで、おかしいな、と想ったら教えてください。調べますから。
いっしょにWaterForestと云うジャッジをより完成度の高いものにするお手伝いをして下されば、嬉しく想います。

…って、先にねこやん様に正解を書かれてしまった…

揺れたね

2004年9月6日 日常
 糸様、RDW様、リンクありがとうございます。

 いや、結構大きな地震でしたね。私は名古屋に住んでいるのですが、久々の大きな地震だったような気がします。

 早めに横になっていたのですね。そこに、あの揺れ。しばらくは「お、でかいな」なんて思っていたのですが、思ったよりも長く続く揺れに、のそのそとベッドを降りて本棚を倒れないように支えました。
私は、背の高いロフトベッドに寝ているので、ビミョーに怖かったです。

 で、夕方といい、今しがた夜中の地震といい、和歌山から奈良のあたりがいちばん強かったようで。陽群様、大丈夫ですか?
知人が居る地域で震度5弱とか言われると、心配になりますよね。
 懇意にしていただいているおもちゃ屋さん、「おもちゃのメルヘン」でのFNMがありました。先日の日記で表明したとおり、ご挨拶も兼ねて、副賞に自分持ちで5ドンのパックを1箱分ばら撒かせていただきました。

 えっと、17人参加の4回戦で、スタンダードでした。私の使用デックは、別な角度から自分のぶち上げた戦略論の証明をするために白単コントロール。

1回戦目は、ランデスを踏み、2ゲーム連続でこちらの「聖なる場」より相手の「野火」の方が速いというハマリ具合で○××の負け。
2回戦目はゾンビ召集なんですが、ジュニアの子であり、デックの完成度も低く、○○の余裕勝ち。
3回戦目は、親和。2戦目を土地事故で落とすものの、まぁ余裕の○×○。虚空の杯が1と2で出ていて、マトリックスと象牙の仮面もある。最早虐めです。
4回戦目はトロンです。何をやっても勝てません。××です。
 戦略論の証明としては、ランデスに負けたのは失敗です。デックのドロー能力が弱かったと云う判断をするべきですね。充分警戒していたはずの4マナのソーサリーを、2マナのエンチャントを張る前に撃たれてしまうのですから。相手のドローの強さの所為にしていて無反省では、強くなれません。ただ、親和に必勝体制と云うのは証明したつもりです。

 とりあえず、G−REN君の優勝と云うある意味順当な結果で終了です。若い実力派のM君が2位と云う、これもまたある意味順当な結末。
まぁ、本来のFNMの賞品を忘れてしまうぐらい皆様には楽しんで頂けたようで、自分のご挨拶としては上々でした。

 で、ついでと言っては何ですが、お店の社長に頼み事をしてみると、快く引き受けてくださいました。

 えっと、WATERFOREST杯レベル1ジャッジ認定記念公認タイプ1大会(長いな…)、正式に決まりました。
2004年10月16日土曜日、午後1時から、場所はおもちゃのメルヘンです。それと、大変申し訳ないのですが、今回は参加費を500円申し受けます。流石に、会場を提供してくださるお店に、何の実入りもないと云うのは申し訳ないので。その代わり、それなりの賞品を用意します。また、参加費については、実は相談可でございます。私に相談いただければ、なるようになります。

 最後に、今日はネタとして、アンチキのパックを11枚剥いたのですが、外れました。石臼ぐらいしか、いいなと想われるカードは引けませんでしたよ。
素直にそれだけの資金でワークショップを買っておけばよかった、とか自分でも想ってしまう…

解答

2004年9月2日 ゲーム
 陽群様、みの様、リンクありがとうございます。

 今日は、ねこやん様の日記の問題への解答です。詳しくは
http://diarynote.jp/d/56232/
または、私のリンクから跳んで問題を見てください。

 ところでねこやん様、某レベル1ジャッジな人って、私のことだと思ってしまうのは自意識過剰なのでしょうか?

 えっと、解答です。
《マイアの苦役者/Myr Servitor(5DN)》は、
 「At the beginning of your upkeep, if Myr Servitor is in play, each player returns all cards named Myr Servitor from his or her graveyard to play.」(アップキープの開始時に場にマイアの苦役者が居たら、みんな墓地からマイアの苦役者という名前のカードを場に戻してもいいよ)
と云う誘発型能力を持っています。
そこで、アップキープの開始時に、3体居る苦役者の能力をスタックに乗っけます。判りやすく、それぞれを1号、2号、V3と名付けましょう。そして、V3、2号、1号の順にスタックに乗せます。
さて、解決前に、荒廃者の能力で2号とV3を生け贄にし、カウンターを2つ載せて更に信奉者の能力で対戦相手に2ライフルーズをお願いします。そして、まず1号の誘発能力の解決です。2号とV3を場に戻します。
同じ要領で、2号の誘発の解決前に1号とV3を、V3の解決前に1号と2号を生け贄にすることで、アップキープの終わりまでには、荒廃者に6つのカウンターを乗っけた上に対戦相手のライフを6点もルーズさせることが可能です。そして、最終的に総ての苦役者が場に戻った状態を保てます。
間違っても、誘発能力を解決するべき苦役者を生け贄にしてはいけません。誘発能力のチェック時にその該当する苦役者が場に存在しないと、その他の苦役者は場に戻れません。

 私信
 ねこやん様のASNのスタッフをさせて頂いたおかげで、GPでも然程気後れせずにスタッフができました。そして、そのおかげである程度の自信を持ってジャッジ試験に臨め、認定していただくことができたと想っています。本当にありがとうございます。これからも、よろしくお願いします。
 GP名古屋について、私自身がプレイヤー参加できないことがはっきりした時点で、当然のようにデック選択を止めてしまったのですが。後付での告白は嘘臭くなるのが常ですが、それでも戦略論を偉そうにぶった身としては、解説などをしてみたいと想ったり。

 正直、多くの方と同じように、ゴブリンと親和の2択まで選択肢を絞っていました。更に、ゴブリンは赤緑、親和はサイドボードに《モリオックの装具工/Moriok Rigger(5DN)》を採用したスタイルと、ほぼデック選択の正解を素で行っておりました。最終的には、《モリオックの装具工/Moriok Rigger(5DN)》を持っていないので赤緑ゴブリンで、ほぼあの時挙げたサンプルデックそのままで完成形、という感じでした。

 いつもなら、「オリジナルぢゃなきゃ嫌だ。メタの王道デックは使わない」と意地を張る私ですが、ジャッジデビューを目指す身として、プレイヤーとしてあまりにもヘタレだと説得力を欠くために、そろそろ本気でレーティングアップを図らなければいけなくなった、という大人の事情がそこには存在します。

 で、今日は何故赤緑ゴブリンという選択に至ったか、というお話し。
まず、ゴブリンというアーキタイプは、天敵を持ちません。親和でさえ、緑の濃いデックは苦手なのに対して、ゴブリンはメインでどうしようもないほど相性が悪いというデックは、白単コントロールだけ、しかもそれはメタ上存在しない。いや、DS抹消とか、赤白スライドとか、赤コンとか、相手にしたくないデックはそれなりにあるのですが、天敵と呼べるデックは少数派でした。
 そしてここからがメイン。
 召集タイプは、コントロール系に有利に戦え、そうでなくても召集さえ通れば何とかなる局面が多いという利点から、多く使われるタイプですね。しかし、この召集が邪魔になる、使えない局面も多いことも事実。例えば、同系対決での召集は役立たずです。一方的に多数のゴブリンを呼べる場合以外は、スタックの解決の時には相手の方が先に解決されるわけで、不利ともいえます。そして、親和相手にも召集は役立たずです。信奉者を2〜3体纏めて場に出されてしまったら、それだけで負け確定です。そして、恐らく親和とゴブリンだけで4割以上は占めるだろうという予測から、その4割で召集が役立たずになるという計算をしたのです。故に、赤黒スタイルでより有利になるのは対白系コントロールと、同系に対して《定員過剰の墓地/Oversold Cemetery(ONS)》を使用した場合のみともいえます。また、このスタイルは《赤の防御円/Circle of Protection: Red(8ED)》に対して手も足も出ない状態になり易いです。勿論、プレイングで防御円程度は突き破って見せるという自信があればよいのですが。
 次に赤単。勢いは最高です。その代わり、やはり《赤の防御円/Circle of Protection: Red(8ED)》に対して無防備です。さらに、他の2色ゴブリンに比べて柔軟性に欠けることも事実で、手札が切れてリセットを受けたらどうしようもありません。速攻に総てを賭ける、示現流のようなデックです。
 そして、赤緑。メインで、現在のメタ上の有力デック殆ど総てに対処できます。対親和には《酸化/Oxidize(DST)》と《静電気の稲妻/Electrostatic Bolt(MRD)》で。対ゴブリンにも上記2種で。むしろ、《総帥の召集/Patriarch’s Bidding(ONS)》が無駄カードにならない分、赤黒型に対しては有利です。まぁ、《酸化/Oxidize(DST)》が無駄カードになることはあるわけですが。そして対トロン。緑単色トロンが増えたことによって、リセットは《忘却石/Oblivion Stone(MRD)》であることが多いです。即ち《酸化/Oxidize(DST)》で、勝利するまでの時間を稼げます。青白コントロールに対しては、純粋な時間勝負ですよね。緑白スライドは、結局スライドが動くのは4ターン目です。前のめりゴブリンならば充分勝てる時間です。そしてサイドボード。《帰化/Naturalize(8ED)》はいいカードです。対親和でも、対赤黒ゴブリンでも、対青白コントロールでも、そして対緑白スライドでもサイドインします。役に立ちます。対トロンでも使える場面は少なくないでしょう。そして対トロンの決定打、《血染めの月/Blood Moon(8ED)》です。素晴らしい。総てのトロンは山です。勿論トロンは緑を含むので、そのうち壊されるでしょう。いいんです。2〜3ターン稼いでくれればゴブリンは勝ちます。そして、対ゴブリンの火力2種類。特に《マグマの噴流/Magma Jet(5DN)》は強い。ゴブリンが、次のドローを知っていることは、戦術的にとんでもなく有利です。

 という訳で、プレイングしだいでは特に不利なマッチアップが少ないという赤緑ゴブリンを、自分は戦略とした訳です。で、多少構成は違いますが、赤緑ゴブリン優勝と。で、多分、ゴブリン使いの方々も、赤緑だったらあの時親和に勝てたなぁとか、思っていると想います。

 それから、多少悲しい事実があります。バイ無しの人と、3バイ持っている人では、当然、メタが違います。これは事実として覚えておいた方がいいです。GPはオープンです。誰でも参加できます。最初の3ラウンドまでは、謎な地雷デックや、例えば親和にしか勝てないガンメタデックなど、訳のわからない世界が広がっている訳です。対して3バイを持っていれば。それらの怪しいモノは、殆ど駆逐されています。3連勝スタートしているデックは、ほぼ確実にメタ上に存在するもの、即ち対策が取れているか、諦めはしたけれど認識はしているものな訳ですよ。

 という訳で、そういった点からも、ゴブリンは正解かな、と。

 まぁ、GPは終わったので、壮大なメタ読みはもうしばらくは必要ないですね。まぁ、こんな文章でも、これからのデック選択などの参考になれば嬉しく思います。要するに、戦略的な考え方ですね。

 P.S.公認タイプ1ですが、公認を取る関係上、実施は10月の中旬になりますよ。
 なにがし様、リンクありがとうございます。応援嬉しかったよ、おかげで受かりました。ルールの質問、疑問、いつでも聞いてね。

 先週書いていた日記、「GP名古屋を目前にして」シリーズなんですが、それぞれもう2〜3日早く書いておけばよかったな、なんて想います。

 実際、デックリスト関係でゲームロスを受けた人、たくさんいました。カタカナで「マインドスレイバー」とか、「ウルザの塔」だけがイタ語だったりというネタな物から、定番の枚数ミスまで。
遅刻もそれなりの数です。対戦相手のデックをシャッフルしている途中でデックを崩してしまってゲームロス、これも少なくありませんでした。
というよりも、深刻なプレイミスや重大なゲーム中の反則などでのゲームロスなんて、殆どなかったような気がします。少なくとも、私が知る限りではありません。
つまり、とても簡単な、そしてつまらないミスでの重い裁定で勝敗を左右されてしまった人たちが少なからず居たのです。

 非常に残念なことでした。「ねこを愛でる会」などの、普段からデックリストを使用するような草の根大会が増えて、このあたりのケアがされる環境がもっと欲しいですね。
あの日記ももっと早く書いて、ひとりでも多くに読んでもらってゲームロスが減ってくれていたらとか、思い上がったことを考えてしまいました。

 それから、話は変わって、GPの内容のお話。
 やはりというべきか、親和が最大勢力でした。親和、ゴブリン、白青コントロール、トロンが今回の戦略的な正解でしたね。で、個人的には、サンプルデックを載せた赤緑ゴブリンと踏んでいたのが大正解。あれだけ偉そうに書いた戦略論が正しかった証明となって、嬉しい限りです。
 戦術論の部分は、結局はプレイヤーレベルを上げましょうねという結論になってしまいますので、とやかく書けません。でも、サイドボード作成の一助になっていればと想っています。

 最後に。お店にも相談していません、勝手に決めましたが、金曜日の「おもちゃのメルヘン」でのフライデーナイトマジックは、私のジャッジ合格お披露目を兼ねます。私個人持ちで、パックを賞品にばら撒きますので、よろしかったら来て下さいね。
 GP名古屋が、大きなトラブルもなく無事に終了しました。

 とてもたくさんの人で会場は賑わって、スタッフをしながらも、非常に嬉しい、そして楽しいイベントだったと想います。

 とかいいつつ、GP本戦の今日の結果などは、サイドイベントのスタッフと試験にいっぱいいっぱいだったため、詳しく知らないのですけれど。何より、優勝したデックのアーキタイプすらまだ知りません。これを書いたら、カバレッジを見るつもりです。

 たくさんの貴重な経験をさせてもらいました。なにせ1000人規模の巨大なトーナメントです。初めてのことばかりで、新しくやることすべてが勉強。プレイヤーでは決して味わうことのできない楽しみがたくさんあります。
 勿論初めてのフィーチャーマッチのテーブルジャッジとかもそう。自分のマジックのプレイヤーレベルでは到底座ることが不可能な席に、ジャッジとして座っている。しかも、プロプレイヤーのゲームを着き切りでジャッジするんですよ。メチャ緊張しました。質問なんてされた時には、解かってる筈の答えを、ついつい先輩ジャッジに確認しちゃいましたよ。

 そして、表題の、「身体はとても疲れているけれど」に戻る。疲れているけれど、自分でもおかしいくらい、今、浮かれています。

 レベル1ジャッジに認定されました!

 会場で、本当にたくさんの友人に会いました。顔見知りの方が本当にたくさん、話しかけてくれました。そして、応援してくれました。とても嬉しかったです。そして、ありがとうございます。その皆様の応援のおかげで、試験に受かることができました。今度は、私がジャッジとしてできることで、お礼をする番になります。

 ある意味、私は、GP名古屋のウィナーですよ。最高の形で、目標を達成できたのですから。

 で、身内さんたちは、期待しておいてね。約束どおり、認定記念タイプ1公認、やりますからね。

前日

2004年8月27日 ゲーム
 いよいよ、GP名古屋が明日となりました。
私は、今日は鶴舞会場でスタッフをさせて頂きました。たくさんの知り合いの方に会えて、中には見事に3バイを獲得された方もいて、とても素敵な1日を過ごさせていただきました。

 というか、今日のネタ2発。
 1発目は、顔見知り。決勝で負けたあと、さてというところで、優勝者が既に3バイを持っていることが発覚。繰り下がりでおいしく権利をゲット。
 2発目は、知り合いではない方々なのですけれど。準決勝で、どうやら身内同士が見事に勝ち残り、身内対決の決勝となった瞬間。片方がもう片方に、「3バイおめでとう」と言い出す。とりあえず、ジャッジのお仕事として確認すると、「僕はもう2バイを持っている。彼はバイ無しなので、3バイを彼に譲る」とキッパリ。とても潔く、清々しく。かっこいいとはまさにこのこと。

 さて、いよいよ本番です。間に合う人には間に合ってね。
 デッキ登録ミスは、とてもつまらない、けれど重大なミスです。GPではマッチロス確定です。英語か日本語で、正式名称を正しく記入し、枚数も確認してください。
 そして、遅刻にも気をつけてください。GPではおそらく、ゲーム開始の声がかかった瞬間に席に着いていないと1ゲームロス、10分遅れるとマッチロスになります。
 そして、解からない事はすぐその場で確認することを癖にしてください。ルール確認のためにジャッジを呼ぶことは恥ではありません。お互いのためです。

 偉そうなことを書きましたが、すべての人の幸運を祈るなんて偽善はできませんから、せめて、悔いの残る結末にならないように。

 明日は日記は恐らく書けません。

 明日、明後日は私は、ジェットのブレスをしてスタッフのお仕事と、ジャッジ試験をがんばります。見かけたら、気軽にお声をかけてくださいね。
 HAYA様、フェイク様、WAKE様、リンクありがとうございます。

 さて、昨夜で終わりかと思わせておいて何故か続いてしまったこのタイトルですが。今日は書くこと、殆どありません。

 さて、いつものお店に行けば身内が調整してるかな、なんて想い、誰がどのカードを必要としているか聞こうと想って寄り道をして、少し遊んでいたらG−REN君登場。で、親和で彼の練習相手を勤めてみる。
自分が使ったのは、おそらく一番スタンダードな形のデザイン。で、メインボードでの先攻の場合、後攻の場合、サイド後の先攻と後攻と、4つの局面を想定してテストを繰り返しました。正直、彼のレベルだと、私の親和プレイレベルでは、テストとしては感触を掴んだ程度にしかならないかも、とか想いながら。局面毎にふたりで検討しながらテストテスト。
詳細は、GP参加者に読まれると彼のデックが判ってしまいますので書けません。
現段階では、好感触が得られたようで、こちらとしても嬉しい限りです。

 で、今日のネタを密かに想い付いていたのですよ、私は。

 今日のネタは、これの判断で勝敗が決まるかも?マリガンです。
実際、マリガンの判断は難しいです。6年近く?このゲームを続けている私は、未だに的確にマリガンの判断ができているという自信はありません。でも、とりあえず、初心者、初級者、或いは私以上にマリガンに自信がない方のために、今の自分なりの考えを書こうと想います。
 とりあえずはデックのタイプを問わず、最初の7枚を見て、最初の3ターンの行動プランが立たなければマリガンだと、今の私は想っています。言うまでもないこと、昨夜までに散々書いてきましたが、今のメタの中心は物騒極まりないです。最初の3ターン程度、自分の中で行動計画ができなければ、3ターン案山子をしていたら勝敗が決してしまいます。
勿論、行動プランとして3ターンまでは何もせずに土地を並べて、4ターン目に《神の怒り/Wrath of God(8ED)》だ、というのもありですが。
いちばんよく聞く事故例として、あと1枚土地を引けばというテンパイハンドでスタートした結果、土地事故でサンドバッグにされた、というもの。
これなんか、典型的ですね。いちばん悩む形でもありますけれど。あと1枚土地を引けば、という時点で、行動計画は確かなものではありません。故に、マリガンを勧める。
確かに、後攻で、3枚必要な土地のうち2枚が手札にあって、その状態で、「あと1枚土地が〜」と言うのなら、スタートするべきでしょう。そのあと1枚を必要とするまでに3回のドローの機会があれば、かなりの高確率でその1枚を引けますから。
でも、2枚必要なうちの1枚しかない、これならマリガンの方が確実だと想います。

 というか、ねぇ。戦略や戦術は理論が確立していて、それをMTGに当てはめるだけなんだけれど、マリガンとか、非常に具体的な個々の事になってくると、自分でも自信がないものは力説できないですね。
参考程度にしてください。WaterForestのコラムのおかげでマリガンミスって負けたなんて言われても、別に困りはしませんが責任は取れませんので。

 さて、私は金曜日は鶴舞です。スタッフです。私の正体が判る方、お声をかけてくだされば嬉しい限りです。
 なんて昨日、一昨日と書いてきたわけなんですが、ぢつは私、GP名古屋にプレイヤーとして参加することができなくなってしまいました。

 冷静に考えてみれば、それはそうだと納得するしかないのですが。
今回の私の目標はと、以前の日記にふたつ挙げたと想います。ふたつ以上の勝ち越しと、ジャッジ試験と。2日目のジャッジ試験でも実技試験があるようで、それは即ち、プレイヤーとして1日目だけとはいえ参加していたら許されないことです。

 ということで、私は今回のせっかくの地元での、しかも構築戦でのGPを、スタッフとして参加することになりました。
決まったからには、試験に向けて全力を注ぐことにします。まぁ、7月からこちら、幾度かスタッフはさせていただいて楽しみを感じているので、それはそれで善しと。加えて、過去のイベントでお世話になった先輩ジャッジさんたちは皆本当にいい人ばかりでしたので、自分がその仲間になれたらどんなにいいことかと想ってしまうのです。

 という訳で、戦略、戦術と続けてきたMTGエッセイも、本格的な続きはもう書きません。だいたい、戦略と戦術両方解説すればそれ以上は基本的にいらない筈ですし。
 ただ、最後に幾つか、これは本当に経験の少ない方に向けたアドバイスというか、老婆心を。
 まず、調整と称して練習を重ねるからには、サイドボードの練習に重点を置くこと。1マッチ3ゲームのうち2ゲーム、全体の2/3はサイド戦です。メインで10戦10敗でも、サイド後10戦10勝であればいいのですから。そして、それを正しく理解して、メインボードのバランスを崩すという愚挙には及ばないように。
 上記に付随して。ガチガチに弄りようのないメインボードは失敗作の証拠です。メタ上のアーキタイプだけでも幅広いので、メインでの仮想敵、サイドで対処する仮想敵を明確にイメージした構築をした方が成績は安定するはずです。
 そして、いよいよ、私が考えるポイント。今回のスタンダードのキーワードは、ハンドアドバンテージだと想っています。ブン回り系などという物騒極まりないアーキタイプがふたつもメタを支配している以上、手札を使うべき場面、抑える場面の見極めが勝敗を分ける最大のポイントだと考えます。そして、相手にもそれは言えます。相手がどのように手札を切ってきているのかを見極めれば、攻め時、守り時、リセットタイミングなどが比較的判り易くなるのではないでしょうか。
例えば、巧い相手がビート系で手札の使用を渋っている時。自分がコントロール系で、手札が豊富にあるのならばそれはリセットを警戒している時です。逆に、こちらの手札が少ないのに相手が手札の使用を渋っている時、それはただ単に展開できないだけのことが多いでしょう。勿論、場の優劣も判断に加えますが。
絶対ではありませんが、手札を基準にして場と相手のプレイを見れば、納得のできる戦いができると想います。
…勿論、納得ができる戦いとは、親和やゴブリンに3−4ターンでキられたら、仕方がないと諦めることです…

 では、最後に今日晒すデック。もう既にGPプレイヤーではないので、お遊びデックを。水森専用ビーストワンダーバージョンです。

Main
4:《争乱の崖地/Contested Cliffs(ONS)》
7:《山/Mountain》
12:《森/Forest》
1:《火の玉/Fireball(DST)》
4:《紅蓮地獄/Pyroclasm(8ED)》
4:《帰化/Naturalize(8ED)》
4:《極楽鳥/Birds of Paradise(8ED)》
4:《不屈の自然/Rampant Growth(8ED)》
4:《ヴィリジアンのシャーマン/Viridian Shaman(MRD)》
4:《貪欲なるベイロス/Ravenous Baloth(ONS)》
4:《腐食ナメクジ/Molder Slug(MRD)》
4:《クローサの大牙獣/Krosan Tusker(ONS)》
4:《絡み森の脈動/Pulse of the Tangle(DST)》
Side
4:《花盛りの春/Vernal Bloom(UZ)》
4:《歯と爪/Tooth and Nail(MRD)》
3:《精神隷属器/Mindslaver(MRD)》
1:《ダークスティールの巨像/Darksteel Colossus(DST)》
1:《怒りの天使アクローマ/Akroma, Angel of Wrath(LGN)》
1:《レオニンの高僧/Leonin Abunas(MRD)》
1:《白金の天使/Platinum Angel(MRD)》

 変形サイドボードの悪魔です。メインは親和をメタった形。ゴブリンには純粋なスピード勝負で。プレイング次第ではそんなに絶望的ではないです。そして、ビーストではほぼ絶望的に近い白系コントロール相手のために、完全変形合体です。
子供だましのネタにどうぞ。面白いかもですよ。
 最初に、G−REN様、相互リンクありがとうございます。リンクしてもらった瞬間から、カウンターの周りが加速されました。

 まだ私自身の使用デックは決まっていないが、3つに絞られたことで、戦術面での纏めに入っていきます。

 昨日も記したように、これは基本的には個人的な覚書です。

 さて、昨日の文中にちらと書いたように、MTGにおける戦術とはプレイングそのものです。
それはどういうことか。デックの本質を正しく理解し、適切にプレイできるようにそのデックに精通することでもあります。しかし、そこまでのことでしたら基本的には昨日記した戦略の中に含んでいなければいけません。

 戦略的に正しく選択されたデックなら、勝てる相手と勝てない相手が正しく把握されているはずです。さらにその先、勝てないはずの相手に、どのように抵抗してわずかでも勝てる確率を上げるのか、負けないはずの相手にはどのように詰めて不敗状態を築くのか、そして同系対決においてどのように自分の有利を導くのか。そのような、直接対戦しているその時に必要なテクニックを磨くこと、知識と作戦を用意しておくこと、それがすなわち戦術です。

 故に、デック選択が済んでいる人は一歩先に行っているのです。

 MTGの構築戦は、デック相性は絶対に近い支配力を持っています。でも、それだけではありません。ガーフィールドの魔法、確率。引きの運や、予想外の働きをした1枚のカード、そして相手のミス。そういったものの助けを借りて、不利な相性をひっくり返すことは、不可能ではありません。

 トッププレイヤーにとっては当たり前のことでしょうが、カジュアルに毛が生えた程度の私でも、メタ上にある有力デックはひと通り組んで自分で回してみます。そうすることで、自分が選択したデック以外の、仮想敵の弱点を把握できるからです。相手が嫌がるプレイを予め知っている。それは、非常に有利に事を運んでくれます。

 多くのプレイヤーが、今、調整と称してたくさんのテストプレイを繰り返していることでしょう。
自分のデックに習熟する、仮想敵に対する対処の仕方を経験的に覚えることは無駄ではありませんし、それは確かに戦術面の練習です。
しかしながら、やったことがない人にはぜひお勧めしたい。デックを交換して、自分が仮想敵とするデックを回してみること。
ブン回り系のゴブリンや親和は常にリセットの恐怖を覚え、タイミングを図りながら手札を展開していることを。
白系コントロール系は常にライフというリソースの残量を気にしながらリセットのタイミングを計っていることを。
コンボ系は常に種切れやカウンターの恐怖と戦っていることを。
きっと理解できるはずだし、それが言葉だけでなく、感覚として判ればひと段階強くなれるはずです。

 そして、最後。非常に悩む、考え込む局面を迎えたときに。
基本的に、戦術面での準備、先に挙げたテストプレイなどがちゃんとできていれば、正解はすぐに導き出されるはずです。悩むはずはありません。余談ですが、私は今まで一度も、かの《嘘か真か/Fact or Fiction(IN)》で悩んだことがありません。
そして、直感に頼るしかないところまで追い込まれたときに。本当に、ただの思考停止としての直感と、瞬間的に過去の経験に裏打ちされてベストの選択ができる直感とでは、雲泥の差があります。

 なんて、2日間で戦略と戦術を論じてきましたけど。MTGっていうゲームは素晴らしいです。これだけ、順軍事的な戦略論と戦術論がそのまま適用できるゲームって、他にはなかなか無いですよ。普通のゲームには、戦略か戦術か、どちらかしかないもの。

 さて、今日は、現段階での私のゴブリン。当然、当日使用するならここから進化させる。

Main
3:《森/Forest》
4:《真鍮の都/City of Brass(8ED)》
4:《樹木茂る山麓/Wooded Foothills(ONS)》
12:《山/Mountain》
4:《スカークの探鉱者/Skirk Prospector(ONS)》
4:《ゴブリンのそり乗り/Goblin Sledder(ONS)》
4:《ゴブリンの群衆追い/Goblin Piledriver(ONS)》
4:《ゴブリンの戦長/Goblin Warchief(SCG)》
4:《ゴブリンの名手/Goblin Sharpshooter(ONS)》
2:《ゴブリンのうすのろ/Goblin Goon(LGN)》
3:《つつき這い虫/Clickslither(LGN)》
4:《包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commander(SCG)》
4:《静電気の稲妻/Electrostatic Bolt(MRD)》
4:《酸化/Oxidize(DST)》
Side
4:《帰化/Naturalize(8ED)》
4:《血染めの月/Blood Moon(8ED)》
4:《宝石の手の焼却者/Gempalm Incinerator(LGN)》
3:《マグマの噴流/Magma Jet(5DN)》

 ゴブリンの対親和仕様。経験上、ゴブリンは前のめりの時が一番強い。でも、親和の前のめりは時としてもっと早い。そこでタッチ緑です。同系対決では、除去が多い方がコントロール的に戦ったほうが有利になることが多いです。少なくとも、私はそう分析しています。
 これから数日間、ここに記すことは自分のための覚書が殆どです。ただ、ほんの少し、私よりも経験が少なく、或いは毎回あと一歩というところで手が届かない人のための、ちょっとした何かをも書きたいと想っています。

 まず、多くの人、経験豊富なプレイヤーと時々存在するゲームに対する天分を持った人には言うまでもないことですが、MTGというゲームは、基本的に戦略ゲームです。特に構築戦はその傾向が顕著です。
では、MTGにおける戦略とは何か。デックです。構築戦の場合、デック登録用紙を提出した瞬間に、その人の大体の戦績は決まってしまいます。当たり運などにも左右されることですが、これはほぼ間違いありません。

 そういう意味では、GP名古屋は既に激戦の真っ最中です。自らが命運を託すデックを組み上げようと、血眼になっていることと想います。

 そんな中で、既に、使用するデックのアーキタイプだけでも定まっている人は戦略的に一歩有利な立場にいるといえます。尤も、決定的に間違ったアーキタイプを選んでいれば話は別ですが。彼等は、次の段階、戦術の段階の調整と練習ができるからです。
でも、まぁ、戦術の話は後日に回します。

 では、何故そこまで言い切れるのか。デック選択とは、メタを読み、その上で環境最強のデックを、少なくともそのアーキタイプを選択することから始まります。
誰にでも解かる非常に簡単な例えがあります。USの発売直後、トレイリアンブルー以外の選択肢がありましたか?
とは言っても、現在は例に挙げたような極端な環境ではありません。親和や、ゴブリンや、トロンなど様々な有力デックが環境を彩っています。その中から、自らが使いこなせる最強の武器を選び出すことが最重要なのです。

 そう、各地で行われているたくさんの大会で、様々なアーキタイプが優勝しています。それらは、その優勝プレイヤーの手にあって始めて、強い。それを間違えてはいけません。
単純に優勝回数が多いから親和が環境最強と決め付け、親和を選択するというのは間違いです。
いや、単純に優勝回数が多いから親和が最強、そこまでは正しいのかも知れません。しかし、使いこなせない親和は弱いです。一定のレベルでは、一定数の勝利を運んでくれるかもしれませんが、使いこなせなければそれ以上にはなりません。
 そして、自分が選んだアーキタイプは、どのような戦い方をしたときに最も強くて、どのようなときに最も弱いのか、その長所と短所を正確に把握していなければいけません。

 時々、負けたプレイヤーが「プレイングがヘタレなヤツに、デック相性で負けた」と負け惜しみを吐くのを耳にします。でも、それは、本当にデック相性なのか、考える必要があります。戦略的に正しいデック選択をしたのであれば、相性の悪い相手に負けることは計算のうちであるはずです。たとえばGPならば、スイスラウンドで2敗まではできるのですから。デック相性とやらで自らが設定していた許容範囲以上に負けてしまったのだとしたら、そのデックを選択した戦略ミスなのです。

 そう、さり気なく上の文章に書きましたが、戦略的にデックを選択するということは、その長所、短所を把握することは最低の前提条件です。そして、短所も把握している以上、サイドボードとプレイング(=戦術)でも補いきれない相手には、勝てればラッキー程度の期待しかしない筈です。そして、そのために負ける数は最初から計算されているはずなのです。

 勿論、ここまでの文章は私のレベルを基本にして書かれています。優勝を狙う、などと本気で言える人にはこの文章は不必要なもの、ただの駄文ですから。

 さて、MTG戦略論はとりあえずここまで。
 これらを踏まえて、私の現時点での選択肢は、「親和」「ゴブリン」「白系コントロール」の3つに絞られています。

 とりあえず、現時点での白コンレシピは以下。

Main
4《銀騎士/Silver Knight》
4《永遠のドラゴン/Eternal Dragon》

3《新たな信仰/Renewed Faith》
2《金粉の光/Gilded Light》
4《正義の命令/Decree of Justice》
3《原野の脈動/Pulse of the Fields》
4《翼の破片/Wing Shards》
4《神の怒り/Wrath of God》
4《アクローマの復讐/Akroma’s Vengeance》
4《減衰のマトリックス/Damping Matrix》

14《平地/Plains》
4《隔離されたステップ/Secluded Steppe》
2《邪神の寺院/Temple of the False God》
4《雲上の座/Cloudpost》

Side
1《金粉の光/Gilded Light》
3《赤の防御円/Circle of Protection: Red》
2《供犠台の光/Altar’s Light》
2《象牙の仮面/Ivory Mask》
3《聖なる場/Sacred Ground》
4《虚空の杯/Chalice of the Void》

トロンにほぼ無抵抗なのは仕様。その代わり、今の私ならば、ほぼ親和とゴブリン相手には7割以上有利に戦えます。というよりも、親和とゴブリンのみに絞り込んで戦い易くしたデックです。赤コン相手は、相手のレベルによりますが、そんなに悪くはないんぢゃないかしら。
 青を混ぜると、本命の親和、ゴブリン系に弱くなるのが悩みですね。

決定的に

2004年8月21日 ゲーム
 体調を崩してしまい、外に出ることができません。水森です。

 いや、体力、免疫力は極限近くまで低下しているのですが、別に動けない訳ではないのです。それでも外出を憚られる理由がありまして。MTGのGP名古屋も近いのにまともな調整もできず、かといって4時間おきに1日5回も飲まなければいけない薬のせいでのんびりと眠っているわけにもいかず。

 以前入手したまま手付かずだったFate/StayNightをはじめました。正確には、昨夜から。
いや、暇があると進みますね。先に記述した薬のせいで朝の8時前から午前0時過ぎまで起きていなければいけないので、時間はたっぷり。マジックオンラインとか、ワークステーションとか導入して置けばよかったって後悔することしきりです。

 だっていいんだ。私のGP名古屋での最終目標は2つ以上の勝ち越しで初日落ちして、ジャッジ試験に受かることだもん。

 まぁ、明日はネットを回って動向を探りつつ、自分なりの武器を鍛えるべくアプレンティスでデッキの動きのチェックをしようとか、想っています。

最悪な一日

2004年8月20日 日常
 昨日はまさにそう呼ぶにふさわしい一日でした。

 まず、折からの体調不良に加え、体力低下により帯状疱疹が発生してしまったのです。しかも、今回は両足首から足の甲にかけてということで、歩くどころか立っていても痛い。という訳で、仕事を休んでしまったのですよ。

 そうしたら、午前10時頃だったかしら、最近しつこくかけてくる胡散臭い金融商品のセールスマンから電話が。毎回、「2度とかけてくるな」と言って切っているのですが、決定的に頭が悪いのか、はたまた嫌がらせか。本気でセールスする気があるなら、というよりもセールスマンとして無能でないなら、逆効果とか人の神経逆なでとかいう言葉とその意味ぐらい知っている筈ではないのか!?とりあえず、横になって体を休めていたところを起こされたので不機嫌な声で問答無用で切る。

 それだけでも最悪なのに、今度は、午后2時ごろ、突然エアコンが口から水を吐き始める。
…頼むからこういう日にだけは止めてくれ。体調が回復したらどれだけでもフィルター掃除してやるから…とか想う。
とりあえず、今フィルターを掃除する気力も体力もないので、その時に溜まっていた水をすべて布で吸い取り、さらに使い捨て用にその付近にティッシュをある程度まとめて当てておく。それでも、所詮ティッシュでは20分も持たない。私の部屋は南西向きの2階、しかも背の高いロフトベッドを使っている。エアコンなしで眠ることは不可能なのに!!

…結局、エアコンなしで眠ることになってしまいました…

 結局、今日、何とか体調が回復した私はお仕事をがんばって、GP名古屋も近いのに調整もせずにまっすぐ家に帰り、エアコンの大掃除をしたのでした。

久しぶりに

2004年8月17日 ゲーム
 人とMTGをしました。多分、10日ぶり以上?

 多少疲れていたので、仕事を早めに切り上げて帰ることにしたんですよ。ただ、まっすぐに帰らないで寄り道をしてしまうところが私なんですが。
マジックをやっているお客さんはジュニアの子ばかり2人だけだったのですが、まぁ、とりあえず自分自身の感覚回復のために数ゲームやってみる。

 4Cトロン、水森専用ビーストなどを回した後、テキトーに組んだ親和を使ってみる。主に白緑スライドを相手に何回か回したのですが、今の親和、強いね。
 技術や経験の差も出易いデックだとも感じました。親和を相手にする人がいつも感じる、あの親和独特の鬼回り、親和をある程度使ったことがある人なら解かると想いますが、いつもできるわけではないですよね。むしろ、最初の3〜4ターンは圧倒的優位を築き上げるべき時間であって、相手を倒しにいくプレイングができる時間帯ではないことが多い筈です。手札を使う順番、各種宣言や能力起動のタイミングなど、一瞬で大きな盤面の違いを生みます。
 今回も、相手の経験不足に漬け込んで、いちいち「戦闘フェイズに入りたいです」とか「攻撃クリーチャーを指定したいです」とか言ってみた。頭蓋骨囲いとか、信奉者とか、ちらつき蛾とか、トリックになりそうなものいっぱいですからね。そのつど引っかかる相手に余裕勝ちしながら、自分の練習にはならないとか想ってみました。相手の経験値にはなったでしょうけれど。

 まぁでも、親和の本当の強さは、すべてのカードがシナジーしているおかげで、実は100%プレイングにあるということがようやく理解できたわけですよ。
これが解かっていたら、日本選手権予選とか、白コンなんて選択しなかったでしょうね。自分の白コンのプレイレベルでは、本当に強い人の親和には勝てないだろうと気付いてしまったのです。

 でもね、これからちょっと違ってくる。このまま親和とゴブリンが、あわせてフィールドの60%を占めると予測されれば、今度のGP名古屋は、私は白コンで出ますよ。今なら適切なサイドを組めて、適切なプレイングができると思えるからね。

 でも、私も、強い人とバシバシ調整と練習したいな。
 実はこれを書いているのは17日になってからなんですが、細かいことは大目に見てくださいな。

 先日日本で墜落した米軍のヘリコプターなんですが、結局、事故の現場検証すらできないまま米軍によって勝手に撤去されてしまったそうですね。
いつものことのように、これで責任を明確にする、追求することは事実上不可能になってしまいました。
これについて、日本政府の態度は如何なものでしょう?

 先日の、実に些細な、中国でのサッカーの試合については政治屋共がやいのやいの騒いでいたくせに、今回の件では日本の正当な主権等を一切公的に主張していないってのは、何と言う素晴らしいバランス感覚なのかしら。
どちらの方が、重要な事象なのか、誰にだって解かりそうなものですよね。
これだから、中国人だって、「莫迦にしている」としか感じませんよ。

 まぁ、でも、今回の本題はここから。

 あの邪魔にしかなっていない駐留米軍、一瞬でも早く消え去ってくれないかなぁ。
大体、奴等が日本にいるのは、米国の利権のためだけであって、欠片ほども、日本のためではありません。これは彼等自身が明言していることです。そして、過去に竹下とか言うお莫迦の大将が「思いやり予算」などとトチ狂って奴等の駐留経費を日本の予算で一部負担するようになって幾年。不況、財政難の現在でさえこの予算は存在しています。
そして、事実。奴等が日本に駐留し始めて、日本で。いちどとして、日米安保条約とやらに基づいて奴等の戦力が日本人を護ったことはありません。日本で日本人の敵を殺した数、0です。そしてその間、特に沖縄などでその米軍に殺された日本人が幾百人と居ます。
結論。奴等は日本人の予算で日本人を殺すために日本に駐留しています。いや、これは確かに主目的ではなくて副目的だけど。

 日記に、アジアカップでのことをやいのやいの書いていた人たちも、今回のヘリ墜落について何も書いていないのは何故?
スタジアムでブーイングぐらい、或いはヒートしたフーリガンが暴れるぐらい、サッカーではどうってことないでしょう?
なのに何故、国内を平然と他国の軍用機が飛び回っていて、あまつさえ墜落までしやがって、その調査も責任を問うことさえできないことって、許せないとか、想わないの?

 とりあえずここは「愚者の囁き」だけれど、自分の頭で考えて自分の価値観で判断しているつもりです。
意見も批判も、建設的なものだったら、大いに考えて欲しいな。
 また莫迦な事をしでかしました。
 という訳で、今夜私が斬るネタは閣僚の靖国神社参拝です。

 まったく、どういう外交センスをしているのだろうね、奴等は。
実は私、先日のサッカーアジアカップでの中国国民の態度について、理解も納得もできる一人なのですよ。流石に、酷過ぎるとも想っていますけれどね。

 これを読んでいる貴方は、若いでしょうか、戦争を経験している世代でしょうか。それによっても、感じ方や物の見方は変わると想います。けれど、基本はとっても簡単。
 日本人が、ヒロシマ、ナガサキを忘れないように、中国人も南京を忘れない。まして、その日中戦争は長く過酷で、そこで日本人が何をやったのか、彼らは忘れていない。
サッカーの折、中国では反日教育がされていて、若い世代は反日感情を刷り込まれているということを、日本のマスコミがよく言っていましたが、歴史の事実を教えていただけでしょ?

 そこにきて、USAには何も言えずにへーこらしている日本が、その閣僚や過去には首相までもが、どれだけその神経を逆なでするか判っているんだか判っていないんだか、平気で終戦記念日、彼らの言葉で言えば開放記念日に靖国神社を参拝する。怒らないわけないでしょ。USAへの態度と比べてみても、「舐めてる」としか言いようがない訳よ。

 なにも私も、戦没者の慰霊を批判する気は欠片ほどもないです。でもね、靖国神社はいけない。なぜなら、戦争責任者、A級戦犯が合祀されているからです。侵略された国が、許せる訳がないでしょ。自分たちの国を侵略した戦争を起こしたヤツ等を神として参拝しているんだよ?しかも、その戦争が終わった日に?

 という訳で、結論。莫迦共が今年もあの戦争について欠片ほども反省をしていないことを公的に示してしまったことで、さらに中国や、最近ようやくいい関係になってきた韓国との外交関係に冷や水を浴びせました。その結果、再び今回のアジアカップの時のような騒ぎが起きたとしても、責任の殆どは外交センスの基本すら持っていないくせに閣僚なんぞやっている莫迦共の所為だし、再び同じような騒ぎは起きるだろうことが予測されます。

 さて、最後に。日本には表現の自由があるはずです。なので、この日記が、非難、意見はともかくとして、不当に削除されることは有り得ないと考えております。

 考えたことがない人たちには、いちど、よく考えてみて欲しい。心から、そう願う。
 名古屋に住んでいる私ですが、今、わけあって東京に来ています。訳といってもたいしたことではないのですけれど。コミケです。

 しかしながら、3日目にしか用事がないので、こうやって土曜日の昼間に漫画喫茶から日記を書いているわけですよ。

 木曜日の夜から金曜日の朝にかけて夜勤をしていたのですが、金曜日の夜、新宿での宴会に招集されてしまったために、夜勤明けのまま上京したのでした。
しかし、そのまま金曜日、まっすぐコミケ会場に行ってしまったのは大きな間違いでした。寝不足で頭がぼぉっとしているわけですよ。そこで、ちょっとした用事のためとはいえ企業ブースに行くと、そこは人外魔境なコスプレスペースが広がっているわけで。殺気を越えて殺意すら覚えるほどの混雑で、自分の通路をふさぐ障害人たちを実力排除したくなるのですよね。
宴会の前に、宿に入ってシャワー&着替えが必要不可欠でした。

 そして今日は、本当に何にも予定がないのです。去年は2日目は、カードを持ってきておりMTGの試合なぞをしていたのですが、さすがに今回は夜勤明けということもあり、そんな荷物は持ってきていません。まぁ、それでもカードショップを探して掘り出し物でも漁ろうかなどと思い、ネットで情報を探そうと思って漫喫に入ったところです。

 GP名古屋も近いのに、なにやってるんだろうね、私ってば。

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